Youan

民国の初め頃巷の蘭商が見出した（沈淵如、蘭花）、1922年に紹興の鈕養安が見出した（蘭蕙宝鑑）、大正５年即ち民国５年に湖州の姚左田氏発見になる新種（蘭華譜）、と発見について３通りの説があります。　この蘭は冠姚梅として入れたものですが捧心の特徴から養安だと思われます。冠姚梅は蘭華譜に記載がありますが、捧心は軟兜、舌は円舌に紅一点と書かれており、この花の特徴とは一致しません。この花の特徴は捧心の兜で米粒のような形をした蚕蛾兜を付けます。舌は普通の円舌で先を巻いてしまうのが惜しい処ですが、副弁は細収で弁元は良く締まり弁先にかけて大きく丸く膨らんだ緊弁となります。稍長脚の平肩咲で容の良い佳花です。また、「蘭蕙宝鑑」に写真が載ってますが捧心の特徴が良く一致しています。
2009	2017