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蘭蕙小史によれば民国元年(1912年)紹興の車慶という人が華興旅館で入手し、その後九峰閣に売った。九峰閣は６年後に良い花が咲いたので、入手した人と場所に因んでその銘とした、とあります。花は五弁分窠、収根円頭、緊弁、分頭蚕蛾兜
捧、舌は小如意舌ですが四角い形をしていて、見る角度によっては両端が尖っているようにも見えます
から、咲き始めの時点では執圭舌と見ることもできそうです。中彙は整形で舌もあまり下がりませんが、捧心は合背ではなく離れています。葉は細葉の半立葉で素直な線を描きます。 下画像左の702Matsumuraは松村さんが持っていた慶華梅で、右側の772Kobeは神戸の愛蘭家が持っていたものだそうです。何れも蘭華譜に掲載されている慶華梅 ですし、今の中国でもこれが慶華梅です。日本では蘭華譜に松村謙三氏他１名が培養している旨の記載がありますが、それ以後明確に所在を示す資料は無く、戦後になって別の蘭 （藩緑梅らしい）が慶華梅として売られてしまったため混乱が起きてい ます。（良心的な）業者間では戦後の慶華梅は「大きな慶華梅」と呼ばれ、本物は「小さな慶華梅」あるいは「細葉慶華梅」として区別されてはいたようです。しかし、小さな慶華梅として売られていた数は極少なく 、更に小割にすれば極端に花付が悪くなるので、ほとんど幻の蘭であったと思われます。やっと本物に巡り合うことができました。 |
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702Matsumura-2011 |
772Kobe-2012 |
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702-2011 |
772-2012 |
463-2023 |
463-2303 |
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702-2011 |
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