翠定荷素

　蘭華譜には昭和１０年に渡来とあるが、中国でも産地や下山時期は分かっていない。誰の命名か良く分からないが。大輪平肩咲きの荷花式竹葉弁、緊弁で花肉も厚い。舌は長巻舌だが、舌中半から先が外側に折合せる様になり、鎌の刃のような形で巻き込む。蘭蕙宝鑑には「気勢非凡」とあるが、確かに迫力のある花を咲かせる。葉は肉厚の広葉で垂れる。